種族はダークエルフ。
フルネームはキッド・シュナイダー、33歳(ヒューマンの年齢にして15歳程度)。
アサシンギルドの構成員だが、落ちこぼれで、初歩の回復魔法しか扱えない後方支援担当。
アサシンギルドからも、賞金目当ての魔王討伐隊が多数出動したが、戦力外通知を出された彼は、どこの隊にも編入してもらえず途方に暮れていた。
単独でも命令の遂行を試みた彼は、迎え入れてくれる傭兵団やキャラバンを探すが上手くいかず、酒場でくすぶっているところを
フランクと出会う。
背丈も小柄で、あまり自己主張が得意な性格ではないことも災いして、故郷では幼馴染のマーヤともども、いじめられていた。
英雄の子孫だの、高貴な家柄だのとは無縁な、ごく一般家庭の両親のもとに生まれたダークエルフの少年である。
しかし、実際の彼の潜在能力はとても高く、ある程度冒険が進んだ時点で、類稀な魔法の才を見せてくれるだろう。
冷静沈着で観察眼に長けている、フランク傭兵団の制止役。
しかし、幼い頃からいじめられて育った彼は自己をうまく主張することができず、つい抱え込んでしまうことも。
そんな彼の心にポッカリと空いたままの穴が、旅の途中でとんでもない事態を引き起こすことになってしまうとは、本人さえも気づかないのであった。